ニューバランスを修理する

04 29, 2012
連休に入ってようやく暖かくなってきた。
室温と水温が一致する時期。

先日スニーカーの修理を依頼してみた。

ぼくは普段スニーカーはあまり履かない。
理由は手入れや修理がしにくいから。

穴が空いたら諦める。
ソールがだめになったらおしまい。
履くほど足に馴染むということもない。

スニーカーは消耗品。
せっかく気に入ったものが見つかっても、
意外と早く別れの日がやってくるものだ。

革靴の場合は、しっかりしたものを選び、
手入れをある程度していればかなり長く使える。
靴を買っていくうちに自然と下駄箱からスニーカーは姿を消していった。

そんな下駄箱に、一足だけ残っているスニーカーがある。
ニューバランスの「M1700GR」というもの。
7〜8年前に香港で買ってきてもらった。

ニューバランスは履き心地がいい。
ふわふわした感じがして気持ちがいい。
見た目も素朴で好きだ。
ラルフローレンによると「雲の上を歩いているよう」とのことだ。
大げさだけどなんだかわかるその気持ち。

長いこと大切に履いてきたが、
ついに靴底(ソール)と甲の部分(アッパー)がはがれてきてしまった。
隙間から雨も入るだろうし、履き続ければ状態は悪くなるのは目に見えていた。
よく見るとソールにはヒビも入ってきている。

アッパーはまだ状態もよかったので、
捨てるのはもったいないな...と思いながら
1年近く下駄箱で眠らせていた。

一度自分で接着剤を使って応急処置を施してみたが、
すぐにまた剥がれてきてしまった。
そして接着剤の跡が汚く残った。

ある時、修理はできないものかと調べてみると、
ソール張り替えのサービスがあることを知った。
しかもニューバランスジャパンがやってくれるらしい。
スニーカーのソール張り替えなんて、
ましてやメーカーがやってくれるなんて思いもよらなかった。

手数料は7,350円プラス送料往復分。
安くもないけど高くもない。
これでまたしっかり履けるようになるならとても嬉しい。
迷うことなくお願いしてみることにした。

修理依頼の流れはこんな感じ。

1.お客様相談室に電話して、修理に対応しているか確認
http://www.newbalance.co.jp/support/inquiry.html
サイズや品名をオペレーターに伝え、修理できるモデルか確認する。
できることや修理のリスクについて細かく説明してくれた。

2.リペアサービスご利用申込書が送られてくる
後日書類が家に届いた。
古いソールをはがして新しいものをくっつけるので、
アッパーのダメージが広がるかもしれないけどいいですね、
というような条項に同意をする。これであとは送り返すだけ。

3.書類と申込書を送る
靴をプチプチに包み、紙袋に入れてニューバランスジャパンに送った。

あとは約1ヶ月後に戻ってくるのを待つばかり。
修理代は着払いで支払う。

もう履けることはないかと思っていたので、
直ってきたらめいっぱい履いてやろうと思ってます。


238.jpg
剥がれゆくソール


Posted in 物雑感

整理整頓する

04 23, 2012
なかなか暖かくなりきらない。花冷えの日が続く。

ニューバランスのスニーカーの修理を依頼した。
スニーカーのソール張り替えなんて初めて。どうなるか楽しみ。

このところ「ステートメント」を考えている。
ステートメントは、作品を通じて行いたいことを言葉にしたものだ。

この前台湾に行った時、自分はこういう写真を撮ります、
ということを人にうまく伝えることができなくてもどかしい思いをした。

iPadにスキャンした写真を入れてあったが、
いきなりモノクロのちりとりを見せられても正直意味がわからないような気がした。
それがきっかけで改めてちゃんと言葉で説明できるようにしたいと思った。

以前英語でレジュメを作る授業を受けたことがある。
当時は作品のひとつもなく、グループ展に向けて試行錯誤している時期だった。
そのせいか今読み返すとどうもしっくりこないので、
考えを再度整理してみることにした。

ステートメントについて触れていた大和田良氏の本を読み直してみると、
「ステートメントが確立すれば、社会のどこに関心を払い、
どういうものを作り続けていけばいいかという指針になる」
というような事が書いてあった。
色々な情報に流されがちなぼくにはとても魅力的な一文だった。

頭の中を整理するのは疲れる。
部屋を徹底的に片付けたり、本棚を整理すると疲れるのと同じで、
頭の中の片付けにも体力がいる。
自分ではなんとなく納得していることを一つ一つ紐解いていくのは意外と大変。

一日中机の前に座ってじーっと考えてみたら、案の定行き詰まった。
気を抜くとつい聞こえのいい言葉を選んでしまったりするので、
はいそこ嘘はいけませんよと自分を監視しなければいけない。
時には考えがよからぬ方向に転んでしまい、
ああ私はなんてダメな人間なんだ...と鬱々とした気分になってしまうこともあって我ながら困った。

それでも部屋を片付けるとすっきりするし、
思いがけず見つからなかったものが出てくることもある。
とっちらかった頭の中もひとつひとつ片付けて行けば、きっとすっきりするときが来るはず。
少し気長に気楽に考えてみたほうがいい結果が出るような気がする。
なんだ、そんなことかという結果が意外と目の前に転がっているような気もする。

画伯は仕事でホノルルに行っている。
家の中が静かなので、ぶつぶつと独り言を言いながら考えている。



237.jpg
先日頂いたニコン栗羊羹。直立します。
Posted in 写真雑感

手を観察する

04 08, 2012
フェイスブックを開いたら桜が満開だった。
去年は桜に意識がいかなかった。今年は視界に少し桜が入ってくる感じだ。

隣の机では画伯が絵を描いている。

フォーサーズのズームレンズを借してもらったので、E-5につけてみた。
「LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm/F3.5-5.6 ASPH」という長い名前のレンズ。
150mm(300mm)側にして覗いてみると、手のどアップが見えた。

肉眼では見えないサイズでものが見える。手の動きがよく見える。
鉛筆で描き、ねりけしで消し、マウスをいじる。
握られたファーバーカステルの鉛筆がさらさらと動いてる。

よく見ると、鉛筆の握り方が変だった。


te.jpg

Posted in 写真雑感

ウェブサイトを作る

04 06, 2012
春の嵐はすごかった。風速25mのすごさを知った。

ウェブサイトはありますか?
個展のときや、初めてお会いした人からそう聞かれることがしばしばあった。

聞かれるたびに、「また聞かれてしまった」「ああ、また聞かれてしまった」と思っていた。
作ろう作ろうと思いながらもこれまでなんとなーくやりすごしていたが、
さすがにこのままではよろしくないと思い、重い腰をあげて作ってみることにしてみた。
ちょうど新年度だし。

とりあえずどこから手をつけたらいいかわからないので、人のサイトを見てみることにした。
すると「ワードプレス」というものが目につき、
調べてみたらどうやら自分が必要とするウェブサイトを作るのに向いていることがわかった。

いばれることではないが、
ぼくはプログラムはもちろんネットの仕組みだってよくわかっていない。

ウェブサイトを作る自信は正直なかったが、
検索するとサイトを構築するまでの手順を親切丁寧に
わかりやすく説明しているサイトが見つかったので、
見よう見まねで作ってみることにした。ありがたいことだ。

一日かけて情報を集め、二日かけて構築した。
作業は知らない国を大した情報もなく歩いているかのようで緊張感があったが、
いざ始めてみると時が経つのを忘れて延々と作業していた。

もちろん失敗もした。
未知なる世界で道に迷ったときの絶望感はすごい。
海外で理不尽な目にあったときのような変な怒りがこみあげてきた。

でも怒りをぶつける相手はどこにもいない。
パソコンには「ページが見つかりません」とか事務的なメッセージが出ている。こいつ。
仕方なく同じような目に遭った人の体験談を見つけて復旧した。
もう復旧できたときの喜びといったら。

でも喜びを分かち合う相手もやはりいないので、
とりあえずログイン画面に向かって動いてくれてありがとうございます、
とお礼を申し上げておいた。多分完成したときより嬉しかった。

そんな約三日間の紆余曲折を経て、なんとかウェブサイトができあがった。

http://www.dizumi.com

まだ内容も少なくそっけない顔してるけど、
喜怒哀楽を共にしたせいか可愛いやつにも見えている。
Posted in 写真雑感

我が家にライカがやってきた

03 30, 2012
ようやく暖房をつけないで過ごせるようになってきた。

先日行われたW氏主催のグループ展でM氏と話をしていたら、
使っていないM6があるけど使ってみる?という話になった。

高級品だけに借りるのにはためらいがあったが、
「まあ気軽に使ってみて下さい」とお勧めされたので
思い切ってお言葉に甘えてみることにした。

受け取る前の晩、布団の中でわくわくしていた。
明日になったらライカがやってくる。
そう思うとわくわくしてしまった。
クリスマスイブの子供のようだ。

ライカはずっと手にしてみたかった。

ライカは店頭に並んでいると棚の中でもひときわ目立って見える。
ライカは人が肩から下げていると、それだけで目がいってしまう。
ライカは触らせてもらうとその滑らかな手触りにため息が出る。
そして毎回決まって「いいですねぇ...」と言ってしまう。

しかしいいものイコール欲しいものか、というとそういうわけでもない。
ライカはどこか現実味がないものでもあった。
雲の上の存在というか、恐れ多いというか。

いい腕時計をしている人を見ると、かっこいいなぁと思ってしまう。
でも自分の腕にはどうしたって似合うイメージがわかない。
だから別に欲しいと思ったことはない。それと同じ。

だから所有したいではなくて手にしてみたい、だった。
手にしてみて、まずはそれをきっかけに自分なりにライカを体験してみたかった。

ライカのことを、レンズのことを少しでも知っていれば話がわかるようになる。
ライカ好きの人達との会話を楽しめるようになりたいということでもある。
多少なりとも知識があれば、前に台南で出会ったカメラ好きなおじさんとも
もう少し話ができたかもしれない。

勇気を出して借りてみた背景にはそういう思いがあったのだった。

そして借りて数日が経ったが、まだフィルムを入れていない。
せっかく借りたというのにまだ一枚も撮っていない。
たまに手に取っては撫で回し、テーブルに置いては色々な角度から眺めている。
飽きるまで眺めたらフィルムを入れていつもどおりに撮ってみようと思う。


236.jpg


Posted in 写真雑感
最近の記事
プロフィール

泉大悟 (Daigo IZUMI)

Author:泉大悟 (Daigo IZUMI)
写真撮影の仕事をしています。

「恍然大悟(コウゼンダイゴ)」は中国の成語で「ハッと悟る」という意味。

Website
http://www.dizumi.com/

カテゴリー
月別アーカイブ