恍然大悟

発光するものを撮る

寒くなってきた。落ちていたかりんの実を拾って帰る。取材の撮影で10代の人を撮影した。快晴の日、強い影が出るのを避けて建物の陰で撮ることにした。撮影中、ファインダーを覗きながらその姿を見ていると、何かが輝いているような印象を受けた。普段自分が見ることがない輝き。皮膚なのか、瞳なのか、髪の毛の反射なのか。写真を撮っている最中、ずっと何かがキラキラと光っているように感じた。今まであまりそういう経験はなかっ...

カメラの部品になる

まだまだ暑い。写真は光を記録する。ある日、ある時の光の状態を記録する。その記録をするのに使う道具がカメラ。写真を撮る時、私はカメラより地位が低い。身分はカメラが上。私はカメラの仕事を手伝う部品の一部という感じがある。写真はカメラが撮るものだから、カメラがえらい。呼び捨てしないでカメラさんとかカメラ様と呼ぶ方べきか。デジタルカメラを使う時はその思いが特に強い。デジカメはテクノロジーの塊だ。いつも驚く...

暑い夏、家の中で撮る

家の中で制作をしたい、という思いがずっとある。イタリアのモランディ、デンマークのハマスホイ。両者の絵画を見るたびに家の中で家の中のもの見て作品を作る、という行為になんともいえない憧れを抱いてしまう。2023年の8月は暑かった。暑すぎることもあり、仕事以外出かける気が起きなかったので、よく家の中で写真を撮っていた。夏の光は強い。というか強すぎるのでベランダにタープを張り、窓には薄いカーテンを2重にして光の...

お湯が出る夏

7月末。猛暑日。暗室で作業。午後自転車で暗室へ。日射しが異様に強い。タイに来たかのようだ。我が暗室は去年エアコンを新しくした。これで夏場でも作業ができる、はずだったのだが...。プリントの準備を始める。さて、と水道の蛇口をひねるとお湯が出た。ぬるいという感じではなく、暖かい。シャワーを浴びるのにちょうどよさそうな温度だ。初めてのことで驚く。貯めた水に温度計を入れてみると34℃と出た。これはお湯だ。しばら...

展覧会終了しました

今年の展覧会は去る7/23に無事終了いたしました。今年も多くの方に見ていただくことができました。どうもありがとうございました。今年も展覧会で一区切りできたので、また次回に向けて制作を始めていきたいと思います。会期終了後も作品の販売は行なっております。何かありましたらこちらのウェブサイトからお気軽にお問い合わせください。dizumi.comそれではうんざりするほど暑い日が続いていますが、どうぞお体に気をつけてお過...