恍然大悟

ネガの埃を見るためのライトをつける

ある日インスタグラムを見ていると、暗室の様子を紹介している人がいた。その投稿の中で一枚の写真に目がとまった。ネガキャリアのネガをチェックしているところで、手元にLEDライトのようなものが置いてあった。読書灯のような、クネクネと曲がるライトがネガを照らしている。プリントのとき、ネガに付着するほこりに相変わらず悩んでいるぼくはピンときた。これ、もしかしてネガの埃のチェックに使っているのか?なんてすばらし...

楽しい紙

2024年になり、テストプリント用のRC(レジンコート)印画紙を変えてみた。RCはあくまでテスト用。安価なもので構わない。そう思いその時その時で一番経済的な紙を選んで使っていた。しかしどうもこのところ各社の価格がほぼ同じになってきたので、本番用のバライタと同じ「イルフォード」のものを買うことにした。これでフィルム、RC、バライタ、全部イルフォードになった。いざイルフォードのRC印画紙を使ってプリントすると、し...

12月に写真を撮る

家にいる。窓際にいい光を見つける。写真を撮ろうと思う。黒いカンバスを想像する。そこに白をどう配置するか。どんなグレーがあるだろうか。最近写真を撮るときにそんなことを考える。対象の前に立つ時間が長くなる。眺めているうちに太陽は雲に隠れ、光が変わる。影がじわりと変わっていく。カメラを持つ。ブレないようしっかり持つ。ピントを合わせる。1枚撮る。もう1枚露出を変えて撮る。よし撮ったぞと目を離し、別の角度から...

写真集を眺める夜

夜、眠る前に写真集を眺める。本棚から一冊選び、ソファに座って眺める。適当なページを開き、一枚の気になった写真をみつめる。音のしない空間で、一人写真を見る。写真は動かない。映画のように話は進んでいかない。写真は静止している。そこがいい。動かないものを見つめるとき、心が動く。心の中の普段動いていない部分が動き出すように思う。...

発光するものを撮る

寒くなってきた。落ちていたかりんの実を拾って帰る。取材の撮影で10代の人を撮影した。快晴の日、強い影が出るのを避けて建物の陰で撮ることにした。撮影中、ファインダーを覗きながらその姿を見ていると、何かが輝いているような印象を受けた。普段自分が見ることがない輝き。皮膚なのか、瞳なのか、髪の毛の反射なのか。写真を撮っている最中、ずっと何かがキラキラと光っているように感じた。今まであまりそういう経験はなかっ...