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濡れたネガを見つめる

久しぶりに晴れ間がのぞいた。蝉の声は遠くなった。フィルムを数本現像する。現像したネガをお風呂場に吊るして乾燥させる。35mmフィルム一本分の長さは1.5mくらいある。結構背が高い。現像したてのネガはつい見たくなる。ぶらーんとぶら下がったネガに顔を近づけて小さなコマを見つめる。画像は白黒反転しているだけでなく、見る向きによって裏表や天地も逆転しているから、まったく見たことのないものが写っているように見える。...

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機械のように撮る

ここひと月近く快晴の日を過ごしていないような。高校生の頃、夏休みに一度弁当を作る工場でアルバイトしたことがある。夜勤の方が時給がよかったから深夜を希望した。そこで担当したのは、ベルトコンベアで流れてくるポテトサラダを必要な数だけ取って配送先の箱に移すという作業。自分も機械のようになって、頭の中で歌を歌いながら仕分けをした。あのときの部屋の時計は、今まで見た時計の中で最も針の進みが遅いものだった。途...

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プロフィール

Author:Daigo IZUMI /泉大悟
Photographer.

Website
http://www.dizumi.com/
Instagram
izumi_daigo/

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