恍然大悟

仲介者になる

今年の夏は思いがけず涼しい。エアコンが壊れている我が暗室に優しい夏。小さな印画紙の切れ端を見ていると、撮影したときのことを思い出す。前後にあったことやその場所の記憶、カメラの露出なんかも結構思い出すことができる。正確ではないと思うけど。ちょっとした道の一部、軒先に置いてある椅子、窓ガラスに重なって映る外と室内の風景。写真を撮っていなかったらこうした街の中に存在する、ごくごく小さな部分を今ほど目にし...