恍然大悟

パラブーツを修理する

久しぶりに革靴を修理に出した。パラブーツの「ウィリアム」という名前の靴で、ずいぶん長いこと履いている一足だ(調べたらすでに20年ほど履いていて驚いた)。何年か前に、街を歩いているときにつまづいた。足元を見ると靴底の前側が剥がれかけている。これはいかんと町の靴屋で修理をしてもらったのだが、しばらくするとまた剥がれてきた。応急処置を繰り返しつつごまかしながら履いてきたが、いい加減限界になってきたので本格...

フォルダの中の写真

今年の夏も地下鉄の窓は開いている。本を読んでいるとき、気になったページをスマートフォンでメモがわりに撮影することがある。画像フォルダにはそうした写真がいくつか入っていて、電車の中などで気が向いたときに読み返す。意外とよく見てしまうのは詩を撮ったものだ。そこにはほんの数行しか文字は書かれていない。でも不思議とその数行を随分と長い時間眺めていることができる。まるで長い文章を読むかのように、好きな絵を眺...