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フィルムとX線検査 台湾 2008

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昨年台湾へ旅行に行ったときのお話。
撮影済みのフィルムがX線検査により一部感光してしまいました。ショックを受けつつもあれこれ調べてみた結果をまとめてみました。今後フィルムカメラを持って飛行機に乗るという予定のある方が、同じ悲しみに打ちひしがれないための参考になれば幸いです。ぼくはもう体験したくない。


【ことの背景】
・フィルムはカラーネガ、ブローニー FUJI PRO400
・撮影地は台湾
・利用した空港は成田空港、桃園国際空港
・フィルムはすべて手荷物として機内持ち込み
・行き・帰りと2回X線検査機に通した
・現像はすべて同じフジフィルムの現像所に依頼

【ネガの症状】
・露出不足のような暗い色合いになっている
・全体的に青みが強く、粒子が若干荒くなっている
・スキャナーでネガのスキャンを行うとコマを認識しない
・10本中4本に同様の症状が出ている

↓カブリの出た悲しみのフィルム
kaburi1.jpg

一本、また一本と青くて暗いネガが発見されていくときのあの不安な感じといったら。旅行の思い出を脳から消去されていくような寂しい感覚でした。さすがにこれは露出の間違いではないだろう?と思いフジフィルムに相談してみたら、ネガを送ってくれれば調査しますよとのことだったので早速依頼してみることに。で結果はというと。

【検査の結果】
・フィルム製造過程では異常なし(製造工場まで調べてくれました)
・正しく現像されているものが半分あるので現像ミスは考えにくい
・よってX線の影響を受けていると考えられる
・色の濃度を測ったところ、
 X線照射2回分相当の基準値の約100倍の数値が出た
 通常の検査より強いX線が部分的に当てられた可能性がある

という感じでフジフィルムから丁寧な検査結果が送られてきました。しっかりと作られた報告書で、一個人への行き届いた対応にフジフィルムの写真への思いを感じました。
これで自分の露出間違いやカメラの故障等ではないことが判明しました。良くないけどよっしゃという気分。少しすっきりです。ただ、今後飛行機に乗るときは感光する覚悟をしないといけないのかと思うと怖くなります。
で、考えられる対策はというと

【今後の対策】
・フィルムは必ず手荷物として機内に持ち込む。

・極力検査機を通さないようにする。
 具体的には手検査(「ハンド・インスペクション」)をお願いする。
 先日国内線に乗るときに手検査をお願いしたら、
 よくあることかのように検査機に通さず対応していただけました。

・それでも通せと言われたら素直に通す。

・フィルムはビニール袋に入れておく。
 手検査時フィルムとわかるように。
 ジップロックが便利。

・カメラの中にはフィルムは入れておかない。
 中身の確認ができないので。

・X線防止の袋は使わない。
 見えないと強いX線を当てられる恐れがあるらしい。

・一度X線の検査を受けたフィルムをまた旅行に持っていかない。

・極力直行便を使う、検査の回数を減らすため。

・その他詳しい情報はこちら。
 http://www.fujifilm.co.jp/film110/xray/index.html

検査機にはISO1600以下なら影響ありません、などの記載が検査機にはありますが、今回見事にカブリが出てしまいました。X線の影響は蓄積されるそうなので、できるだけ検査回数を減らした方が無難のようです。海外ではテロ防止とかで手検査が厳しかったり、怪しまれてしまったりしてよけいなトラブルになるかもしれないので検査機に通してしまうことになりそうですが、少なくとも言葉の通じる日本では手検査をお願いしておくようにするつもりです。あとはもうあまり気にしすぎず、日頃の行いをよくして心清らかな顔をしてX線検査に望もうかと思ってます。
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