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そのとき画面が光った

フィルムの現像を相変わらずしてます。撮ってきては現像して~を繰り返してます。


いつものように暗室の電気をすべて消して、暗闇の中手探りでフィルムの現像処理を行う。真っ暗闇は結構楽しい。電気も消えた暗闇の中、あれこれ手探りで作業することなど普段なかなか体験できないことだ。

以前長野県の善光寺で「お戒壇巡り」なる地下の暗闇の中を歩くイベントを体験したことががる。そのときは参拝者がいっぱいいたので、列になって暗闇の中へと進んでいった。ほどなくして光は消え、世界は真っ暗に。

すぐ目の前には人がいる。それはわかっているけど見えない。目をどんなに凝らしても見えない。本当に真っ暗だと方向感覚がなくなるような感じがしてくる。なんか恐怖のせいなのか腰のあたりがぞわぞわしてきたので、思わず前を歩く人の背中を掴んでしまった。手は緊張のせいか汗がにじんでいた。ぐるりと回って明るい地上に出た時は光ってありがたいんすなぁと心から思えた。

ところどころ蓄光テープや機械の赤いランプの光が見える暗室は、善光寺と違って恐怖を感じることなく安心して作業ができる。腰がぞわぞわする恐怖を感じることもない。

そんな暗室でこの前またミスをやらかした。暗闇の中、目をつむってフィルムをリールに巻いていると、突然していたエプロンの前ポケットから、目を刺激する青白い光が放たれた。両手に持った巻き途中のリールのシルエットが見える。リールが見えてから一瞬遅れて驚きの感情が沸き起こった。なんじゃこりゃ。

慌てて光からフィルムを守ろうと両手を前に伸ばしてリールを暗闇の中に突っ込む。そのポーズは卒業証書を受け取る学生かのようだ。そして原因はすぐ判明した。携帯電話め。エプロンのポケットに携帯入れたままだった。ポケットの中の携帯は、ブルブル震えながら画面を青白く光らせていた。こいつ。なんてあほらしいミス。

自分のミスなので怒りをぶつけることもできずため息まじりで携帯をポケットから取り出す。こんな真っ昼間に連絡してきた輩はどこのどいつだ。どういう用件であろうと一言言ってやらねば気が済まない。するとあろうことか自分がセットしたアラームだった。しかもNHK連ドラお昼の再放送の始まりを告げるアラームとは我ながら恐れ入る。もう涙も出ないほどあほらしいこの失敗は、永く我が脳みそに記憶されると思う。

一応現像してみたけどそのフィルムは見事感光。また罪もない若きフィルムが天に召された。光ってありがたいと思うけど、このときばかりは確実にありがた迷惑だった。

182002.jpg
関係ないけど年末最後の通勤風景。

とこんなことを今年も繰り返していくのだと思います。

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Author:Daigo IZUMI /泉大悟
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モノクローム写真が好きです。

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