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フィルムとX線検査5 ハワイ(オアフ島) 2011

フィルムを持って飛行機に乗ってきた。持って行ったのはモノクロフィルム「T-MAX400」を21本。

今回の検査は2回。行きの成田空港で一回、帰りのホノルル空港で一回。

出発前はいつも通りの事前準備を行う。海外旅行に行く前の儀式みたいになってきた。

やること
・フィルムを紙箱からすべて出す
・フィルムはフィルムケースに入れたまま、透明のジップロックに入れる
・機内持ち込みする荷物とは別にフィルムを入れるバッグも用意する
 (布のトートバッグに入れて行った)
・カメラ本体にはフィルムは入れないでおく
・検査のときは検査官に「フィルムです、ハンドチェックお願いします」と伝える

結果から言うと、今回もハンドチェックに成功。前回のタイに続き連勝。まだ現像をしていないけどチェックはしてもらえた。

【行き】
成田は毎回丁寧に対応してくれる。検査官はフィルムを受け取るや否や手早くチェックを開始。今までで最短のチェック時間だった。とても手際がよかった。

【帰り】
出国時は少し緊張した。あの靴を脱いで裸足になるのには慣れない。

並んでいる通路には「ISO800まではOKだ。でも未現像フィルムのマニュアル・インスペクションを望む者は申し出よ」というような表記があったので遠慮なく男性検査官にお願いした。正式にはマニュアル・インスペクションというのかな。

検査官はチェックを開始してくれた。が、数本が終わった段階でこちらを振り向き「400なら通しても大丈夫なんだぞ?」と言ってきた。

雲行きが怪しい。ここで中断されては困る。「前に数本影響が出たことがあったものでね」というようなことを英語で伝えた。つもりだ。

実は最近実際にアメリカ南部に行った人のモノクロフィルムが見事にX線かぶりをしてしまっている例を見ていた。(それはそれでノイズが入っていてかっこよかったのだけど)それゆえハンドチェックをしてもらいたかった。

熱意が伝わったのか、検査官はなんとか最後までチェックを続けてくれた。「君は毎回依頼することができる」とも言っていた。ヘイ、いいこと言ってくれるじゃないか。

しかし今回気付いたことがある。

ハワイ(アメリカ)のチェックは一本ずつフィルムを丁寧にチェックすることが決められているようだ。20本あれば20本すべてチェックする。チェックはフィルムケースからフィルムを取り出して行う。そのためできれば出国の前にケースから取り出しておいた方が検査は早く終わったかもしれない。

大きな体をした検査官が手袋をした手で一本一本フィルムケースを開けて取り出してチェックして戻して...というのを繰り返す姿はどこか悲しいものがあった。手伝ってあげたいがぼくが手を出すことはできない。

黙々と作業をする検査官を見ながら、なんだかとても居心地が悪かった。「いや面倒だしさ、400はノープロブレムだから機械に通せよ」と言われ機械を通すはめになってしまう方がある意味気が楽だったかもしれない。
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Author: 泉 大悟 / Daigo IZUMI
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