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フィルムとX線検査8 フィンランドとスウェーデン2013

暑い日が続くがまだ蝉の声が少ない。

フィルムを持ってフィンランドとスウェーデンに行ってきた。
持って行ったのはモノクロフィルム「T-MAX400」45本。

今回の移動はこんな感じ。

・成田空港→ヘルシンキ・ヴァンター国際空港
・ヘルシンキ→ストックホルム(船。タリンクシリヤライン)
・ストックホルム・アーランダ空港→ヴァンター国際空港→成田空港

成田からヘルシンキまでは直行便。
ヘルシンキからストックホルムは船で移動。
ストックホルムからヘルシンキ経由で成田へ、というルート。

船で違う国に行くのは初めて。検査はどうなるのだろう。
帰りはヘルシンキで乗り換えするから検査は二回あるのだろうか。
全部検査があったらチェックをお願いするのも大変そうだ。

とりあえず出発前はいつもどおりの準備をする。

【やること】
・フィルムは紙箱からすべて出す
・フィルムはフィルムケースに入れたまま、透明のジップロックに入れる
・機内持ち込みする荷物とは別にフィルムを入れるバッグを用意する
 (布のトートバッグを用意)
・カメラ本体にはフィルムは入れないでおく
・手荷物検査で機械に通す前に「Hand check please.」と検査官に伝える

結果から言うと、今回も行き帰りともにハンドチェックに成功。
現像した結果も問題なかった。
ちなみに行きはカメラにはフィルムが入っていて、
X線に通したがなんの影響もなかった。

【行き】
成田空港。ハンドチェック成功。
午前中の便だったので出国ゲートは人が多かったが、
ハンドチェックをお願いするとあっさり引き受けてくれた。

若い男性検査官がフィルムを一本一本ケースから出してしっかり確認する。
検査をしていると「自分も写真好きなんです」「レンタル暗室最近行ってなくて寂しいんです」
という話になった。つい話が弾んでしまう。
フィルムのハンドチェックは多いですか?と聞いたら意外とまだいると言っていた。
もっと話を聞きたかったが、厳正なる検査をしている最中なので
あまり気軽なおしゃべりはしてはいけないと思いぐっとこらえる。
最後に「また暗室行きましょう」と声をかけて別れた。いい検査だった。

【船】
ヘルシンキからストックホルムに一晩かけて渡る大型客船、シリヤラインに乗る。
違う国に行くのだから、当然チェックインのときにパスポートを見せる。
でも周囲の雰囲気は外国にいくという感じではない。箱根の遊覧船にでも乗るかのようだ。

荷物はすべて個室に持って行く。スーツケースからフィルムの入った袋を取り出し、
いつでもチェックできるようにしておいたが、結局検査はなかった。

船に乗る前、ボディチェックのゲートのようなものが見えた。
ここで検査か?と身構える。
するとカメラマンが前にいてフラッシュがたかれ写真を撮られた。
単なる乗船記念の記念写真だった。あとでどっかで買えるらしい。
ありがとう、ノーサンキューだ。

これは入国の際に検査があるのだろう。
そう思ってストックホルムに着いたときもフィルムをスーツケースから出しておいた。
船を下りて矢印に従ってずんずんと歩いて行ったらそのまま外に出てしまった。
検査ないのか。これが平和というものか。

【帰り】
アーランダ空港。ハンドチェック成功。
きびきびした女性検査官にハンドチェックお願いします、
と言ったら何が何だかわからない様子で、
「ボスを呼ぶわ。待ってて」ということになった。
近くにいた中年太りのボスはさっとフィルムの入ったジップロックを手にすると、
少し離れたところで何も言わずチェックを始めた。そしてさっさと返してくれた。
仕事が早いボスだ。

乗り換えのヘルシンキでも検査はなし。結局行きの成田と帰りのスウェーデンの2回だけ。
関門が多くあると思っていただけに非常に助かった。

という具合でフィンランドとスウェーデンは銀塩写真に優しい国だった。
ぼくはトラムが走る街とフィルムの検査をしてくれる空港が好きです。


261.jpg
深夜零時。ストックホルムへ向かう途中。水平線に別の客船が見えた。

プロフィール

Author:泉大悟 Daigo IZUMI
Website
http://www.dizumi.com/
Instagram
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