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パラブーツの年齢

今年も青梅マラソンに参加。折り返しを過ぎた頃、長い坂を走っていると目の前に突然高橋尚子が現れ、走り去るランナーと笑顔でハイタッチしていた。ぼくも反射的に左手が出てタッチした。とても不思議なのだけど、走ることの楽しさが全身から溢れ出ているような人だと感じた。

先日用事があって青山の骨董通りにある靴屋、パラブーツ青山店に行ってきた。店で商品を見ながらスタッフの方の話を聞いていると、履いているぼくの靴がいつ作られたのか調べましょうか?という話になった。ちょうどその日ぼくはパラブーツの「シャンボード」という靴を履いていた。

言われるがままに右足の靴紐を解いて手渡した。スタッフの人は内側を覗きこむと、
「97年製ですね。結構古い物なので、大切にしてくださいね」と言った。

なんでもパラブーツには製造年が書いてあるらしい。内側を見るといくつかの数字が並んでいて、その中の二桁の数字が製造年を意味しているということだった。

渡された右足を見てみると、確かに「97」という数字があった。そうか、きみは1997年生まれだったのか。消費税5%、山一證券破綻の年に生まれたきみも今年で18か。

この靴を買ったのが確か2002年頃だったので、作られてから5年売れずに残っていたようだ。学生時代、靴好きの友人がパラブーツをおすすめしていて、でもなんか地味だし値段が当時の自分にはずいぶん高く感じて躊躇していたのだが、あるとき町の小さな靴屋のセールでこのシャンボードを見つけ買ってしまった。

シャンボードは現在6万円代後半の値段がついているが、当時は4万円代中頃だった。それがセールでいいお値段になっていたおかげで買うことができたが、それでも学生気分が抜けない年頃の自分にとっては思い切った買い物だった。

以来履き続けて13年、今ではすっかりぼくの人生の下駄箱には欠かせない一足となった。歩きやすく、合わせやすく、季節を選ばず、時代に左右されない。そこそこお手入れすれば、こういう長いお付き合いができるから革靴は面白いと思う。青山店では無料でケアもしてくれるそうなので、たまにはチェックしてもらって今後も末永いお付き合いをしていきたいと思った。


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靴の中。側面に文字が刻印されている。


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書いてある文字。右側の「97」が製造年を表している。


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タグ。現行品より大きめ。




プロフィール

Author:泉大悟 Daigo IZUMI
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