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英国へ行くことにする

このところ朝6時になるとうぐいすの鳴き声が聞こえる。

今年の旅行はイギリスに行くことになった。

あるとき写真の歴史について調べていると、初期写真術の発明者の一人であるタルボット(1800-1877年)のミュージアムがイギリスにあることを知った。

場所はラコック・アビーというところにあるようだった。ラコック村(lacock)にある修道院(abbey)だ。写真を見ると牧歌的な風景の中に佇む建物が心に残り、なぜだかすごく行ってみたい気持ちに駆られた。こんなところです。

タルボットがカロタイプという初期のネガポジ式写真術を発表したのが1841年のこと。以来ネガをもとにプリントする写真術は延々と170年近く続いてきた。しかし最近はフィルムや印画紙の価格が高騰し、種類も減り、銀塩写真を取り巻く環境はぼくが学び始めた2010年頃と比べても随分変わってきている。昔から長く写真に取り組んでいる人達にとってはそれはそれは大きな変化だと思う。そしていつまで続くものだろうか、という思いが常に頭の片隅にあるのが現状だ。

そんな時期に、タルボットが生まれ写真術が育まれた村に行くのは悪くない気がした。できればラコック村に泊まってゆっくりと村を歩いてみたいと思った。

そんな話を画伯にすると、画伯もイギリスへの興味がふくらんでいるようだった。ちょうど今イギリスの画家、ターナー(1775-1851年)に魅せられているようで、ターナー縁の地を巡ってみたいということだった。

タルボットとターナーは生きている時代が重なっている。ターナーが25歳先輩。父と子くらいの歳の差ともいえる。カロタイプ発表のときタルボットは41歳、ターナーは66歳。色々なところに旅に出てスケッチをしていたターナーは写真に興味を持っていたようで、晩年「これからの人たちはスケッチブックの代わりにカメラを持って歩くのだろう」と話していたらしい。もう少し時代が重なっていたら、ターナーの撮った写真を見ることができたのかもしれない。

という具合にお互いの興味がうまいこと重なり、行き先はわりにあっさりとイギリスに決まった。とりあえずイギリスに触れるべく、自宅で聞くラジオは日本の局からBBC Radio2に変更。これから徐々にイギリスにかぶれていきたいと思います。

プロフィール

Author:泉大悟 Daigo IZUMI
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http://www.dizumi.com/
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