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闇が尽きる日

今年は暖かいせいか、年末気分がいまいち盛り上がらない。12月22日という日付と外の暖かさ(最高気温15℃)の違和感。

今日は冬至。数年前北欧を訪れてから、夏至と冬至をはっきりと意識するようになった。個人的にはハロウィーンやバレンタインデーあたりよりもずっと気になる日だ。夏至は光が溢れる日で、冬至は闇が尽きる日。影が一番長い日でもある。これからは日が一日一日伸びていくかと思うとちょっと嬉しい。

光と言えば、先日品川キヤノンで行われていた写真家・野口里佳のギャラリートークを聞いてきた。動く野口氏を見たのは初めて。その中で対談相手との「野口氏の写真からは男性女性といった性別を感じない」「感情的な部分(人情や浪花節のような)もない」「人間であるかもわからない」というような会話が興味深かった。印象として実在しない架空の人のような感じがしていたから深く頷いてしまった。

また作品製作のフィニッシュが展示を意識しているという点も面白かった。品川キヤノンの黒い壁を踏まえて展示を考えているようだった。会場はかなり暗めになっていて、大きな作品にだけライトがあたっている。二階建てバスから撮られた夜のベルリンの街は色とりどりに輝いていて、いつもどおり宇宙的な視点を感じるものだった。ウェブやDMなどの印刷物では伝わらないよさがあった。展示はフィルムのオリンパスペン(ハーフサイズ)を使って撮ったフィルム一本分で構成されているとのこと。

あと奥で延々と流れているムービーはずっと見ていられる。昔テレビ番組がすべて終わった後、都内の高速道路が延々と流れているテレビ局があって、それを見るのが好きだったのを思い出した。夜中ぼーっと見ていられるあの映像、今もやってるのかな。

プロフィール

Author:Daigo IZUMI /泉大悟
Photographer.

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