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F3を点検に出す

最高気温29℃。これくらいの涼しさが夏には必要だ。

以前友人から譲り受けたニコンF3の調子が悪くなってきた。あるとき写真を撮ろうとしたら電源がすぐに入らなかった。シャッターを押そうとしてもシャッターが切れない。ファインダーの中にいつも表示されるシャッタースピードが出てこいない。

電池切れかなと思い、新しいものに交換してみたが症状は改善されない。どうしたどうしたとしばらくいじっているとシャッターが切れて普通に動き出した。しばらくそんな状態が続いていたが、次第に電源が入らない時間が長くなりはじめ、ついにいくら待っても電源が入らなくなってしまった。ちょうど新宿に向かっている途中のことだったので、新宿ニコンサロンのサービスセンターで点検してもらうことにした。これが旅行先だったりしたら旅行どころではなくなってしまう。ある意味ついていたかもしれない。

28階に着くと虹が出ていた。どうやら熱く歓迎されているようだ。サービスカウンターでは重装備のカメラマンが機材の受け渡しをしていたり、外国人旅行者がコンパクトカメラの使用説明を受けていたりした。

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点検をその場でしてもらったが不調の原因は判明せず、結局修理センターの方に回されることになった。聞けばF3の修理期間は2016年7月1日をもって終了していた。つい数日前の話だ。あとは残っている部品がなくなり次第対応ができなくなるとのことだった。この機会を逃すと直る物も直らなくなってしまう。一度詳細な点検をしてもらい、修理可能であれば直してもらうことにした。

点検のため中に入っていたトライXを取り出す。スタッフの人が「ベロだししておきましょうか」といって、フィルムピッカーを取り出しベロを出してくれた。最新のデジタル一眼レフ、旅行者のコンパクトカメラ、30年以上前のF3。カウンターを行き交う様々なカメラとその慣れたベロだしの手つきに脈々と続くニコンの歴史を感じた。直ってくれると嬉しいのだが。

ここ数年フィルムカメラはF3しか使ってこなかった。使い勝手がよく、写りも好きで、何より丈夫だった。ぼくはF3に甘えるあまり、予備を用意することを怠っていた。点検、修理には時間がかかる。F3を長く使うためにも、ここはひとつ予備のカメラを探すべき時かもしれない。




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チェンマイ旅行中のF3

プロフィール

Author:泉大悟 Daigo IZUMI
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