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香港に行く

香港に行ってきた。

12月の香港は暑さもなく、気候が安定しているため旅行のベストシーズンらしい。実際滞在中は雨もなく天気に恵まれた。気温はむしろ寒いくらいで、ほぼ東京と変わらない服装をしていた。気温は高くても海風やビル風が吹くと随分寒く感じた。ホテルには暖房がなかったので部屋の中も寒かった。

香港を訪れるのは2回目だ。2000年に一度行ったきりなので約17年ぶり。北京とも台湾とも違う広東語の響きが新鮮。以前は街中で北京語(普通話)を使っても英語で返ってきたように覚えているが、意外と普通に普通話で返事をしてくれることも多くあった。中国返還から20年。いろいろ変わった。

ここ何年かは台湾によく行っていたが、今年は5月に北京に行き、12月に香港にやってきた。気がつけば20年近く中国語圏の国や地域をうろうろしている。好きとか嫌いという感情があるわけでもなく、なんとなく途切れない縁を感じながら、付かず離れずの距離で付き合ってきた。

その過程で得た知識や、体験したこと、印象や疑問は頭の中に雑然と放置されていた。それらがいくつかの都市をめぐることで、整理されていくような感じがした。何かがはっきりと「わかった」とか「理解した」いうことではなく、何かに「合点がいく」感じ。中国、香港、台湾といった名称や国境とは違う、言語に漢字を用いる人(漢人)たちの共通する部分がうっすらと見えてきたようなイメージ。違いではなく共通点。そういう意味では日本語で漢字を使っている自分も、その共通点の中にかかわっているのかもしれない。

何か写真集がないかなと書店もいくつか回ってみた。油麻地にある「KUBRIC」には日本の写真集も多くあって、知り合いの写真家Y氏の作品集がさらっと置いてあったりして驚いた。大型書店の「誠品書店」には探していたFAN HOの「HONG KONG YESTERDAY」があったので購入。日本では高くて買えなかったロバート・アダムスの写真集も定価で残っていたので思わず手にする。事前によく調べなかったからかあまり書店自体を見つけることはできなかったが、欲しかったものが見つかったので満足。

次に香港に行くのは何年後だろう。またすぐ行きたい、とはあまり思わない。できればまたしばらく時間を空けたい。街の人口密度の高さと、雑踏の騒音と、思いがけない12月の寒さにやられて帰国後しばらく寝込んでしまった。夜目を閉じると頭の中がざわざわする。あそこで生きていくことはぼくにはできないと思う。付かず離れずで遠目から見ているくらいがちょうどいい。美味しいけど食べ慣れない物にあたってしまったかのようだった。

それではどうぞよいお年をお迎えください。



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パイナップルパン(日本でいうメロンパン)。ハムチーズを挟んだものがお気に入りでした。



プロフィール

Author:泉大悟 Daigo IZUMI
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