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ドライマウントプレスを探す


柔軟性がないので開脚のストレッチに取り組んでいる。

1月はよく暗室で作業をしている。個展用のプリントの大部分は昨年秋のうちにバライタにプリントしておいた。水温や室温が安定している時期にプリントしたほうが仕上がりも安定する。

大部分はできているが、日をおいて何度か見返しているとちょっと引っかかる部分が出てくることがある。この写真は本当に展示してよいのか?別のものにしたほうがよいのではないか?というようなことを何度も自問する。天気がいい日に自問し、雨の日に自問し、頭痛のある日にも自問する。気まぐれを排除すべく一応いろいろな条件のもとで確認しておく。

そんな最終セレクトの過程で、もし秋に作ったプリントにボツが出た場合に備え、最近撮ったものや過去に撮ったネガからぴったりくるものはないか探してはプリントしている。

今頭を悩ませているのはバライタのフラットニングの問題だ。

バライタはフラットニングをしないとまっすぐ平らにならない。紙は濡らすとしわになる。印画紙の場合はカールする。

それをまっすぐにするために「ドライマウントプレス」という大きなアイロンのような機械がある。100℃くらいに熱した鉄で印画紙をぎゅっと挟んでまっすぐにしてくれる優れものだ。SEALというアメリカの会社が作っていたものが有名。

こんな形をしてます。
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今まではW氏の事務所にあるドライマウントプレスを借りて作業していたが、W氏の事務所は3月になくなってしまうので今後についていよいよ真剣に考えなければならなくなった。
ぼくは前々から思っていた。最終的なプレスまで自分の暗室で行えるようになりたいと。でも今は暗室需要が減っているせいか、このプレスが手に入りにくい。ここ数年日本国内・海外のネットオークションをあたったり、写真関係者に会うたびに使ってないプレスをお持ちの方知りませんか?と聞いてみたりしているのだがなかなか見つからない。(みな口を揃えて「あーなかなか見つからないよね〜」と言う)

重いものを乗せてプレスしたりしたがぴしっとまっすぐ平らになりにくい。ズポンプレッサーを使う方法もあるそうだが、やはりこちらもドライマウントプレスには及ばないそう。

使う頻度は高くない機械でもあるから、必要なときにレンタル暗室に行ってプレスをすればよい気もする。しかし撮影ー現像ープリントーフラットニングまで自前でできてこそ、という気持ちもやはりどこかにあるので、引き続き探し続けていきたいと思う。必要なのは根気だ。

今ぼくが最も欲しい物は最新のデジタルカメラでもなく、クラシックレンズでもなく、バライタをまっすぐにするための機械、「ドライマウントプレス」です。自分の暗室で熱々に熱したプレス機でバライタをぎゅっとやる日を夢見てます。



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Author: 泉 大悟 / Daigo IZUMI
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