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dp2 Quattroを手にする

イタリア旅行に向けて美術史を勉強中。フィレンツェに行くのでルネサンスを中心にあれこれ本を読んでみる。デイヴィッド・ホックニーの「絵画の歴史」は光学的な視点から古今東西の絵を分析していておもしろい。カラヴァッジョがハリウッドのライトを作った、とかジョークめいた言い方がユニーク。

旅行に持って行くデジタルカメラを軽くすることにした。去年はプラハと香港に行く際、キヤノンの5Dmark3に50mmをつけて持って行ったが、一週間を過ぎたあたりから重さが体に堪えるようになってきた。毎日朝から晩まで首から1キロちょっとの物をぶら下げていたら疲れるのも無理はない。しかも香港ではオートフォーカスが壊れ、デジタル一眼レフのファインダーでマニュアルフォーカスでピントを合わせることの難しさに絶望しかけた。ぼくには軽いカメラが必要なんだ、と茶餐廳でハムの挟まったパイナップルパンを食べながら思った。

いくつかのカメラを触った結果、旅行用デジタルカメラはシグマの「dp2 Quattro」に決定した。ちょっと前のカメラだけど軽くて、よく(というか異様に)写るカメラ、という点で選ばれた。

デジタルカメラは新しいものがいい、というのは間違いはないと思う。dp2 Quattroは発売が2014年のカメラなので決して新しいカメラとはいえない。しかしひと世代前の機材でも、普通に使う分には十分すぎる性能を持っていることが多い。ましてや新しいもの好きとはいえないぼくにとっては、最新のものよりも、少し前に発売されたものにこそ魅力を感じてしまうことも多々ある。

もちろん高感度が弱いよ、とか電池が持たないよ、とか書き込みが遅いよ、といった貴重な意見も踏まえた上でこれに決めた。でも前に一度借りたときにはそれほど不便さは感じなかったし、感度は400まで使えればまあなんとかなる。フィルムカメラを日頃使っている人ならば、そこまで不便だとは感じないのではないかと思う。感覚としては中判カメラにカラーフィルムを入れて撮っているようなイメージ。ぼくはニューマミヤ6にカラーネガを入れて使った時の感じを思い出した。

なによりあの独特の画質でイタリアの街を撮って歩くのはおもしろそうだな、という気持ちが強かった。

ここ数ヶ月はdp2 Quattroを鞄の中に入れて日々を過ごしてきた。近頃は仕事で使ってみたりもしている。そのシンプルな使い勝手と横長な一風変わったデザインに愛着すら湧きつつある。早朝から日没まで、様々な状況で使用した訳ではないので旅行中不便を感じることも時にはあると思うけど「自分に合うカメラを求めるのではない、カメラに自分を合わせるのだ」という精神を胸に、共にイタリアでの日々を過ごしていきたい。ジェラート楽しみ。


DP2Q4808.jpg


プロフィール

Author:Daigo IZUMI /泉大悟
Photographer. 
モノクローム写真が好きです。

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