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積み上がる印画紙の箱

フジロックのライブ配信を楽しむ週末。家にいながら思い切り楽しめて大満足。

家の本棚に置いてある印画紙の箱が増えてきた。本棚をはみ出した箱は本棚の上に積み上がり、それが結構な量になってきた。

中にはテストプリントが入っている。RCペーパーというトランプみたいな感触の印画紙にプリントした、セレクト用に作ったA4用紙くらいの大きさの写真。

一箱にはだいたい100枚くらい入っているから、いっぱいになるとそれなりに重い。地震があってこれが頭の上に落ちてきたら、と思うとちょっと怖い。押し入れとかの収納にしまってもいいのだが、時々見返す機会も必要なので手に届くところにどうしても置いてしまう。

積み上がった印画紙の箱を眺める。ふとすべて残していてもしょうがない気がしてくる。いつかまとめてごそっと捨てるべきか。何十年と長く活動している人たちはどうしているのだろう。ちょっと気になる。

一つ箱を手にとって開けてみる。久しぶりに見返すと、プリントしたときはつまらないと思ったものがおもしろかったりすることがある。反対につまらないものがもっとつまらなくなって、本当にどうしようもない存在になっていて、よくこんなの撮ったなぁ、よくプリントしたな、理解不能だ、と思うこともある(こちらの方が圧倒的に多い)。

写真はある程度時間をおく、寝かせると見え方が変わることがある。時間がたってイメージを忘れ、撮ったこともすっかり忘れてしまったせいだろうか。「熟成」とか「発酵」というような、ものがよい方向に変化する、という言葉とはちょっとちがうように思う。単純に気分がかわった、とかそういう感じ。20年前のファッションが新鮮に見えるとかに近いかもしれない。みなれない物事から受ける変な刺激。

印画紙の定価は以前に比べて高くなったということだが、ネットで探すと箱が痛んだだけのものや、期限切れが近づいたもの(印画紙は紙だけど使用期限があるのです)がアウトレット品として出品されているので、ブランドを選ばなければお手軽な値段で買うことができる。テストプリントだから印画紙はある意味なんでもいい。気軽にプリントできるのが大切。

気軽に買い、気軽に選び、気軽にプリントた写真が箱の中に入っていく。その気軽な気持ちが生み出したずっしりとした印画紙の箱はそうして日々少しずつ増えていく。

プロフィール

Author:Daigo IZUMI /泉大悟
Photographer. 
モノクローム写真が好きです。

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http://www.dizumi.com/
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