記事一覧

写真をいただく

台風が近づいている。

とある企業の感謝祭?の様子を撮影してほしいという話がきたのでいってきた。当日は朝からあいにくの天気だったが大にぎわいだった。カメラを首から下げて撮影をしていると、同じくカメラを首から下げた人の姿があった。企業のTシャツを着ていたので会社のスタッフの人のようだった。

ちょっと気になったのはカメラがフィルムカメラだったこと。おもしろいカメラをお持ちだなと思いながら遠くから眺める。

しばらくしてまたすれ違うと、さっきとは違うカメラを持っていた。ゼンザブロニカのマークが見える。近づいて話かけてみる。聞けばカメラが随分好きなようで、家には100台をこえるフィルムカメラを持っているとのことだった。バックヤードにはこの日のイベントに合わせて持ってきたカメラが五、六台あった。相当好きなのだ。

カメラ好きな人たちはカメラそのものを多く持っているのはもちろん、それに伴った知識を持っている人たちが多い。ぼくはそれほどカメラ自体に強い関心を持っている方ではないので、話を聞いていると知らないことがいっぱい出てくる。カメラやレンズの特性、使ってみた感想、作られた時期など実に詳しく知っている。そして基本的にあらゆるカメラについて肯定的に捉えているように思う。ダメなカメラもあるがそのダメさが愛おしいというか。

そういえば以前中古カメラ店でレンズの保護フィルターを見ている時、同じメーカーのものが2枚あった。商品名の最後にZだかXだかアルファベットの一文字二文字がついているくらいの小さな違いだったのだが、一応お店の人に聞いてみた。すると実に詳細な情報をことこまかに説明してくれて本当に驚いた。レンズを保護するためのガラスのフィルターについてここまで語ることができるなんて!これが高級なレンズやカメラの話ならまだわかる。そうではなくたった一枚の保護フィルターについて、年代や用途、他社製品との違いについて即時に回答できるということに正直感動した。

午後、雨が強くなり始めた頃にちょうどイベントは終了。帰る準備をしていると先ほどのカメラ好きスタッフの人が近づいてきて一枚のポラロイドをくれた。そこにはぼくがカメラを構えて写真を撮っている姿が写っていた。ファインダーを覗いていたせいか、撮られていることに全く気がついていなかった。

普段写真は撮るが、写真に写ることはあまりない。思いがけずとても嬉しい一枚をいただいてしまった。ぼくも普段カメラを持って生活しているのだから、ふとしたときにこういう写真をそっと誰かに渡してあげられるようになりたいと思った。

プロフィール

Author:Daigo IZUMI /泉大悟
Photographer. 
モノクローム写真が好きです。

Website
http://www.dizumi.com/
Instagram
izumi_daigo/

ブログ内検索

月別アーカイブ