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ピンセットを新調する

近所の中華料理屋が改装した。

異様に暑い夏が終わり、ようやく暗室に入れる季節がやってきた。室温25℃、水温22℃、湿度は60%と文句のつけようがない季節。暑くもなく寒くもない、熱くもなく冷たくもない。人体にも写真にも優しい季節。

バライタをプリントするのに最適な時期なので、集中して一週間ほど暗室に行く。来年の展覧会の分はこの時期に一度ばしっとプリントすることにしている。

快適な気温の中、作業をしているとプリントした印画紙に汚れがついた。せっかくいい気分だったのに。困ったやつだ。濡れた印画紙を見ると余白の一部に変色した跡がある。どうもピンセットで紙をもちあげたときについているようだ。

長年使っているステンレスのピンセットを確認する。すると先端のすべり止めについているゴムの部分にひびが入っていた。多分これが原因だ。ひびの間に残った薬品が悪さをしていたのだろう。新しいピンセットを注文したらその現象はおきなくなった。暗室用品が減っていく中、すぐさまピンセットを買うことができたのは幸運といっていいだろう。ヨドバシカメラには日々感謝している。これです。

今回の症状は初めてだったが、プリントしていると印画紙に妙な汚れが出ることはたびたびある。過去に経験したものを思い出してみるとこんな感じ。

・現像液の劣化
・現像液の疲労
・印画紙の劣化
・現像バットの汚れ
・露光前に濡れた指で印画紙を触ってしまった
(NEW)ピンセットのゴムの劣化

結構ある。失敗するたびに対策をたてて、企業のように再発防止に取り組む。それでもトラブルは毎年少しずつ現れる。

暗室作業はできるだけ簡潔にしておきたい。作業そのものにあまり頭を使いたくない。流れ作業のようにできたらいいなーと思う。どちらかというと、その単調な作業の間に写真やその他何かについて考えることの方が大切な気がしている。

一箱50枚の印画紙を使い切って今回のバライタウィークは終了。一年中こんな気候だったらなぁ。

プロフィール

Author:Daigo IZUMI /泉大悟
Photographer. 
モノクローム写真が好きです。

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