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フィルムとX線検査16 空港以外の手荷物検査

年に数回写真用のモノクロームフィルムを持って海外に出かけ、写真を撮っている。海外にフィルムを持っていくとき、避けて通れないのがX線を使った荷物チェックだ。主に空港の手荷物検査で行われるが、時として思いがけない場所で出会うこともある。

中国の北京に行った時、地下鉄に乗ろうとしたら荷物チェックがあった。階段を降りていくと、突然空港で見かけるような検査機が待ち構えていた。電車乗るのに荷物チェックあるの?バッグの中にはフィルムの入ったニコンのカメラが一台、それに予備のフィルムが3本入っていた。これを検査機に通したらX線に曝されてしまう。

フィルムはできるだけX線にあてたくない。X線の影響は累積していくから、一回でも少なくしておきたい。空港では保安上、どうしても検査機に通さなければならないこともあるから仕方がないと思うことにしているが、街中で余計な被曝をするのはできれば避けたい。

列に並んでいる間に考えた対策は、フィルムをポケットの中に入れてみよう、という方法だった。カメラはバッグの中から取り出し肩から下げる。これならバッグの中をいくらでもチェックしてもらって構わない。僕の番が来てバッグを検査機に通す。ボディチェックはないので無事そのまま駅構内に入ることができた。

北京は広大な街なので、何度か地下鉄に乗る機会があった。毎回このチェックがあることをつい忘れてしまい、乗る直前になって慌ててフィルムをポケットに詰め直したりしていた。もし東京の地下鉄でこれを始めたらすごい列ができてしまうだろうな…。

地下鉄の他にも荷物チェックをされた場所があった。美術館だ。

イタリア、フィレンツェで有名なダビデ像をみようとアカデミア美術館に行ったら、入り口で荷物チェックがあった。観光客たちは列に並び、荷物を検査機に通している。ぼくは北京の地下鉄のときのようにカメラを肩にぶら下げ、フィルムはポケットに入れることで検査機の問題を解決した。

検査は正直面倒だ。面倒だけどフィルムを持っている以上仕方ない。こうしたチェックがある都市では、できるだけ持ち歩くフィルムの数を少なくしておいたほうが賢明だ。1日に使う本数がわかっていたらそれだけにする。ぼくの場合は1日に多くても3本程度しか撮らないので、持ち歩く量はそれくらいにしておくようにしている。

どこもかしこもチェックチェックで世知辛い。空港、地下鉄、美術館。次は一体どんな意外な場所でX線と出会うのだろう。

プロフィール

Author:泉大悟 Daigo IZUMI
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