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暗室で使っているもの

暗室作業で使用しているものについて聞かれたのでまとめてみました。

暗室用品は昔に比べると減っていたり値段が上がっていたりすると思いますが、まだ普通に買えます。製造終了となってしまった道具もありますが、ヤフオクなどで中古が見つかるかと思います。

主にアマゾンとヨドバシ.comでできるだけ探してみました。これから暗室を作ろうとしている方、フィルム現像やプリントをしてみようと思う方の参考になれば幸いです(以下ちょっと長めです)。


目次
1 モノクロフィルムの現像に必要なもの
(1)道具類
(2)消耗品
2 プリントに必要なもの
(1)暗室内の設備
(2)消耗品



1 モノクロフィルムの現像に使うもの


(1)道具類


【フィルムピッカー】
フィルムの端っこをパトローネから引き出す道具。
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【現像タンクとリール】
「パターソン」製のユニバーサルタンク(2本タンク)を使ってます。一度に35mmフィルム2本を現像できるもの。4本タイプもありますが、万が一失敗したときが怖いので2本用を使っています。
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【薬品を入れるボトル】
4本使用。予備水洗、現像、停止、定着の各工程分。





【電気ケトル】
水が冷たい時期に使用。液温管理は大切です。





【温度計】
水温、液温を測る。液温管理は大切です。





【フィルムクリップ】
フィルムを吊るして乾かす時両端につけるもの。これを4つ(クリップ8個)使用。





【キッチンタイマー】
各現像工程の時間をはかるために。100均でも。





【ネガケース】
ネガをしまっておくもの。35mm用。





【ハサミとホチキス】
ネガを切る。ネガケースに入れたネガはコンタクトプリントとセットにする。ホチキス留め。






【バケツ】
現像液を作るときに使用。5Lのもの。





【攪拌棒】
現像液を混ぜる時の棒。泡立たない。






【現像液を保存するタンク】
作った現像液はこれに入れて保存します。使用している「エクストール」は一回で5L作るので2Lタンクを2本、1Lタンクを一本用意してます。





(2)消耗品


【現像液】
コダック「XTOL(エクストール)」。ぼくはこれを使っています。
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amazonにはコダック「D-76」がありました。




【定着液】
富士フィルム「スーパーフジフィックス」。





【水洗促進剤】 富士フィルム「クイックウォッシュ」
水洗時間を短縮してくれる薬品。
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【水切り剤】
富士フィルム「ドライウェル」。フィルムを乾かすときの水滴ムラを防いでくれる薬品。





【スポンジ】
フィルムを乾かした時に水を軽く拭うためのスポンジ。プリントの拭き取りにも使う。





2.プリントに必要なもの



(1)暗室内の設備


ドライゾーン(水を使わない場所の設備)

【暗幕】
窓の光を遮る遮光布。とにかく真っ暗になればなんでもOKです。





【セーフライト】
モノクロ印画紙が感光しないライト。中古でも見つけやすい。
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【ライトテーブル】
ネガを選んだりネガキャリアにセットするときに使う。もっと小さくてもOK。





【ルーペ】
ネガを確認するために使う。




【イーゼルマスク】
露光する時に印画紙を置く台。暗室設備の中でとても大切な道具。4枚羽根でしっかりとしたものをおすすめします。ぼくはヤフオクでアメリカの「サンダース(sanders)」製11x14インチのものを購入。安定感抜群。
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【コンタクトプリンター】
コンタクトプリント(べた焼き)を作る時に使うガラス板のついた台。自作もできる。





【引き伸ばし機】
2台使ってます。バライタプリント用にライツ「フォコマート2C」。普段のワークプリント用には藤本写真工業の「Lucky 90-MS」を使用。友人からいただいたもの。中古もありますが、新品もまだ売っています。





【引き伸ばしレンズ】
引き伸ばし機につけるレンズ。フォコマートにはフォコター、ラッキーにはニコンのレンズをつけている。50mmf2.8だったかな?ヤフオクなどの中古で見つかります。
ヤフオク



【引き伸ばしタイマー】
引き伸ばし機の露光時間を設定するタイマー。ぼくはLPLの0.1秒単位で設定できるものを使っています。新品が見当たらないので中古で。

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【引き伸ばし用ピントルーペ】
ネガを引き伸ばしたときのピントを合わせるための道具。PEAKが有名。新品が見当たらないので中古を探す。
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ウェットゾーン(水を使う場所の設備)

【プラスチックビーカー2L】
薬品を作る時に使う。2つ。





【バット】 
プラスチック製の大きなトレイ。大四切サイズ。現像、停止、定着、水洗の各工程に一枚ずつ。
その他工程が増えることもあるので8枚用意しています。





【ピンセット】
印画紙をつまむもの。使っているとゴムが劣化するので消耗品に近い。





【暗室時計】
現像時間をはかるための時計。セーフライトのあかりでも見やすい。あるととても便利。新品がないので中古も探す。





【アクリル板】 2×320×545mmくらい
水洗した印画紙をこの板の上に置いて水を切る。





【スクイージー】
アクリル板の上に置いた印画紙の水を切るもの。ワイパー。
写真用が見当たらなかったので掃除用で代用。





(2)消耗品


【RC印画紙】
写真をプリントするための紙。「RC」とか「RCペーパー」などと呼ばれるもの。RCは「レジンコート」のことで、支持体となる紙の表面にポリエチレンなどの樹脂が塗られています。触った感じはプラスチックのトランプみたいな感じ。紙に薬品が染み込みにくいので水洗処理が楽になるという便利な紙です。
サイズは大きすぎず、小さすぎない8x10インチ(六切)を常用しています。ワークプリント、コンタクトプリントなど普段使いに。




【バライタ印画紙】
写真をプリントするための紙。「バライタ」と呼ばれるもの。支持体の紙の上にバライタ層が塗布されています。水洗やフラットにングなど手間がかかりますが、仕上がりはRCより上です。お値段もぐっと上がります。ぼくはイルフォードのウォームトーンを愛用しています。展覧会、販売用のプリントを作る時に使用。本番用。





【現像液】
イルフォードペーパーデベロッパー。中外写真薬品の「マイデベロッパー」がなくなり後継品としてこちらになった。
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【酢酸】
停止液に使う酢酸。





【定着液】
イルフォードラピッドフィクサー。中外写真薬品の「マイフィクサー」がなくなり後継品としてこちらになった。
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という具合に書き出してみました。暗室での作業をイメージしながら使うものを思い出してみたのですが、いざ書き出してみると結構色々買っているなぁ...とちょっと焦りました。何かの参考になったら幸いです。

以上は2020年5月現在です、商品リンクが切れていたらごめんなさい。漏れているものがあったら随時追加します。


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2020.5.21 追記、および文中リンクを追加しました


プロフィール

Author: 泉 大悟 / Daigo IZUMI
モノクローム写真を撮っています。

Website
http://www.dizumi.com/
Instagram
izumi_daigo/

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