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プロス作品を眺めたい

暑い日が続いている。ガリガリ君リッチチョコレートミント(とてもおいしい)を食べているとフランスから写真集が届いた。

盛夏の日本にやってきたのはフランス人写真家ベルナール・プロス(Bernard Plossu)の「PARIS」。その名の通りパリを撮影したものだ。

モノクロもあればカラーもあり、縦の写真もあれば横の写真もある。サイズも大きかったり小さかったりと、とにかく様々な写真が混在している。時間も混在していて、撮影年を見る限り1960年代から2010年代にかけての半世紀のうちに撮られたものが入り混じっている。

でもそこに違和感はまったくなくて、一人の男性がふらふらと50年の間に取り集めた無数の風景が厚み約3cmの本の中に収まっている。見ているとそこがパリであるかどうかはあまり関係なくなってきて、ただ一人の人の不安定な視線の行き先を追っているような感じがしてくる。

カラー写真の色は独特で、初期のカラー写真オートクロームの色合いや、スーラの絵画を連想してしまう。これはフレッソンプロセス(Fresson process)という古典技法で作られたものだそうだ。ノイズのあるカラー写真は時代性から離れたところにいるプロス作品にとってもよく似合っている。一度生で見てみたい...。

1945年生まれのプロスさん、活動期間が長くたくさんの写真集が出ているのだが古いものも多く現物を見る機会はあまり多くない。

ぼくが持っているのは2冊だけで、ともにフランス語版だ。Youtubeでプロスインタビュー動画を見てもフランス語なのでそのお言葉の意味を知ることができない。フランス語が1日だけでいいのでわかるようになりたい。

だが動画でニコンの古い一眼レフカメラ「Nikomat」と50mmのレンズを首から下げ、街の様子をさらりと写す姿を見ることはできるし、ジャケットとマフラーがステキなこともよくわかった。いつかパリに行ける日が来たら、Nikomatを下げた人に注意して歩かなければならない。

日本で展覧会をしてほしい写真家の一人です。



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プロフィール

Author: 泉 大悟 / Daigo IZUMI
モノクローム写真を撮っています。

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http://www.dizumi.com/
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izumi_daigo/

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