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F3と寒冷地

朝手袋してジョギング。

10年ほどニコンのF3を使っている。友人から譲り受けた思い入れのあるカメラだ。

先日撮影してきたフィルムを現像してコンタクトシートを作ると、やけに白飛びしている写真があった。

同じ場所で4回シャッターを切っていて、一枚目は普通に写り、2、3枚目が白飛び、4枚目がまた普通に写っている。そんな箇所が36枚のフィルムの中に複数あった。

露出を間違えたかな?と思ったがどうも様子がおかしい。マニュアルで撮影しているので、一枚は写って一枚が写っていないというのは変だ。絞りもシャッタースピードをいじってないのに明るさが変わるなんて。

もしかして故障?ついに故障か?

そのときに撮った他のフィルムも確認する。数枚白く飛んでいるコマがあるが、あとは普通に写っている。

フィルムを空にした状態でシャッターを切ってみたが、どのシャッタースピードも普通に動いているように見える。シャッタースピードを計測する機械をもっていないので正確さは定かではないが、明らかな故障という感じではなさそう。

ではなんでこんな現象が起きているのだろう...。コンタクトシートの白飛びしたコマを眺めながら暗室でうーんと頭を悩ませる。ふと思い当たった白飛びの共通点は撮影環境だった。

その日外で撮影していたとき、気温は氷点下だった。たしか天気予報では-3℃くらいだったと思う。それに風が吹いていたので体感気温はもう少し低かった。

寒いこともあり、ぼくはポケットに手を突っ込みながらフラフラと歩いていたのだが、そのときつい面倒でカメラを首から下げたままだった。普段は撮る時だけ鞄の中から取り出すのに。

吹きさらしの冷たい風を浴び、凍えながらも「あ、ここ撮ります」という突然の要求にF3は応えてくれていた。つもりだった。

ネットを調べてみると、F3のような電子制御のシャッターを搭載したカメラは寒い場所と動かなくなることがあるそうだ。もしシャッターが切れなくなってしまったら、その場で「おいどうした」ということになるのだが、F3は何事もないかのように動いていたので異変にまったく気がつかなかった。

寒さが原因なのかはっきりとは断定できないけどそれ以外原因が思いつかない。その後寒くない場所で何本か撮影してみたが、問題は起きなかった。

ということでひとまずぼくの中では、「氷点下の気温により、シャッターに異変が生じた」という結論に至った。寒冷地でF3を使っている人がいたら同じ症状が出ることがあるものなのかうかがってみたい。

対策としては電子制御ではない、機械式シャッターのカメラを使うといいそうだ。となれば「NEW FM2」の出番だ。電池要らずで使えるということで以前予備用に手に入れた。購入後ろくに出番がなかったFM2だが、ついに仕事のときがやってきた。寒さに負けずがんばってください。

使用者であるぼくは、カメラへの配慮をもう少ししないといけない。寒さや暑さ、湿度など、ぼくが不快に感じる場所はカメラにとっても不快なのだ。



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