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L.L.Beanのバックパックを捨てない

L.L.Bean(エルエルビーン)のバックパックを使っている。

ぼくが自分で買ったものではなく、その昔画伯(妻)が一人でアジア各国を長期旅行するために買ったものだ。かれこれ20年くらい前のものになる。

バックパックといってもそれほど大きなものではなく、どちらかというとデイパックくらいのサイズかもしれない。これでよく何ヶ月も旅行できたなーと思う。

長いこと押入れで眠っていたこともあり、さすがに中はコーティングがはげてぼろぼろだった。使うあてもなく、もう処分しようかと考えていたようだ。

でも見たところ外見はさほど痛んでおらず、捨てるにはちょっと惜しい。せっかくなので中をザブザブと洗ってみたらすっきりきれいになったので使ってみることにした。

さてこの小さめのバックパック、形は標準的なバックパックで、正面からみると縦長ではなく幅広な感じ。フラップ付きの大きめの収納がひとつ、その左右にペットボトルが入るくらいのポケットがついている。色はオリーブグリーン。フラップについたロゴには山の絵とL.L.Beanの文字。どこか小型の軍用バックパックみたいな雰囲気でなかなかよい。

使い始めると思いのほか体のサイズに合うことがわかり、外出時に使う機会が増えていった。

中にはカメラのクッション用ソフトボックスを入れて使っている。リュックの場合、さっとカメラが取り出せないから不自由かな?とも思ったが、そうしょっちゅうカメラを取り出す方ではないので問題なかった。

そしてなにより便利だなーと思うのが、その収納力だ。例えば出先で何かを買ったとき、ほぼなんでも入れることができるのだ。大きめの写真集を買っても大丈夫。野菜を買ってもパンを買っても大体入る。ネギのように長いものでも横のポケットにさしておけばOKだ(見た目はちょっとあれだけど)。

さらに個人的に重要な点としては11x14インチの写真の箱も中にすっぽりと入ることだ。これはプリントを納品するときにも使えるので大変便利。捨てなくてよかった!

とすっかり愛用するようになったこのバックパックを背負い、ある日服屋に行くとスタッフが声をかけてきた。その男性は古着に関心があるようで、復刻された商品なのか気になったそうだ。

彼はL.L.Beanの過去のロゴについて話をしつつ(どうもこのバッグのロゴは「カタディン・ロゴ」というもののようだ。)、バッグの状態がいいことに感心していた。98年頃のものみたいですよ、と話すと「その頃は8歳でした」と笑っていた。

二十数年前、旅行用にと画伯が買ったバックパック。アジア各地を一人で旅行したときのお供をしたというL.L.Bean。一時はボロボロになり捨てられそうになったが、新たな使い道が見つかってよかった。こうして少し年の離れた人に関心を寄せてもらい、ちょっとした会話を生みだすきっかけにもなってくれた。自分で買ったものではないけど友人の子が褒められているかのようでちょっと嬉しかった。

帰り道、電車内でバッグを体の前側にしっかり抱えながら帰った。捨てないでよかった。

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