英語でインタビューに答える
ドイツのウェブマガジン「Situatifé」にご紹介いただきました。
フィルム写真を撮っている人たちを紹介しているウェブマガジンです。
拙い英文ですが、お時間ありましたらご覧ください。
https://www.situatife.com/en/interview/daigo-izumi/
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ある日インタビュー依頼のメールが届いた。ぼくのインスタグラムで写真を見てくれていたようで、質問事項をまとめたものを送るから英語でそれに答えていただけますか?とあった。
英語は嫌いではないけど得意ではない。英作文なんてテスト以外ほとんどしたことがない。どうしたものかと少し考えたが、サイトはきれいだし、遠い海外の人と交流ができて嬉しかったので受けてみることにした。
作品を作って展示をするにあたり、自分がなぜこういう写真を撮っているのか、ということを人に伝えるための資料をまとめるようにしている。いわゆる「アーティスト・ステートメント」というものに近いかもしれない。それをもとに質問に答えていった。
人に説明する文を書くときは、英語に訳せるくらい簡単に書くといいよ、というアドバイスを人から受けたことがある。母国語である日本語だと不自由なく書くことができる。見栄えのいい言葉や感覚的な表現に頼ることもできるので、いざ書いてみたらできあがった文は自分にしかわからないものだった...なんてことがしばしば起こる。
それを防ぐために、他言語に訳せるか試してみる。例えば英語に訳そうとすると、えーと主語は誰で、目的語はこれで...と考えるうちに自然と情報を整理することができる。英語力がなけれなおさらのこと、そもそもの文章も簡単なものにせざるを得なくなる。私は〜が好きです。なぜなら〜だからです。といったできるだけ簡単な文に。今回のインタビューはまさにこの典型だった。
書くのに時間はかかったけど締め切りはなかったのでのんびり書いた。ポートレートも一枚用意してねと言われたので旅行中に画伯に撮ってもらった。ぼくが持っていたシグマのDP2クアトロを渡して撮影。撮った写真を見て「(写真も撮れてしまう自分の)才能が怖い」と画伯はつぶやいた。