恍然大悟

暑い夏、家の中で撮る

Posted by 泉大悟/Daigo IZUMI on  

家の中で制作をしたい、という思いがずっとある。イタリアのモランディ、デンマークのハマスホイ。両者の絵画を見るたびに家の中で家の中のもの見て作品を作る、という行為になんともいえない憧れを抱いてしまう。

2023年の8月は暑かった。暑すぎることもあり、仕事以外出かける気が起きなかったので、よく家の中で写真を撮っていた。

夏の光は強い。というか強すぎるのでベランダにタープを張り、窓には薄いカーテンを2重にして光の量を減らす。そこにアンティークショップで見つけた古い厚手の布を垂らしたらなかなかいい具合の光になった。

いい光が射す場所に合わせて家具や物の配置を変えてみる。光に合わせて室内を変える。

朝、目を覚ますと部屋の壁に柔らかい影ができていた。ヨーロッパを旅行したときに見た光を思い出す。日没が近づく頃、棚の上に置いてあったお皿とグラスがきれいに光っていた。

光の状態がいいな、と思ったときに家の中で写真を撮る。部屋の片隅の写真を撮る。それはかなり楽しく、外に出かける時よりもフィルムの使用量は多くなった。フィルムをどんどん消費するのは快感だ。いいプリントが作れるかは別として。

今年の夏の暑さにはうんざりだったが、家の中で写真を撮る喜び(とその難しさも)を味わうよいきっかけになった。







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